韓国で東アジア最初の新石器時代の畑を発掘(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.27 11:59
◆農耕基点議論に終止符打つか=現在まで韓半島で確認された畑の遺跡で最も古いものは青銅器時代(BC1500~BC400年)のものだ。黄海道智塔里(ファンヘド・チタプリ)、平壌南京(ピョンヤン・ナムギョン)遺跡、京畿道(キョンギド)カヒョン里土炭層など新石器遺跡で、炭化したアワ、ヒエ、種もみなどが確認されたが農耕の証拠とみるには十分でなかった。
このため韓半島の農耕の始まりをめぐり学界ではこれまで「新石器時代からだ」「新石器時代には狩猟と漁労中心で青銅器時代から本格農耕が始まった」という2つの説が対立していた。2つの折衷案として「新石器時代後半からヒエとアワの栽培が始まったが、生業経済での機能は高くなかった」と整理された。大部分の教科書が取る立場だ。
高城での今回の発掘はこれまで議論を終息させる見込みだ。文化財庁は今回の成果を韓国考古学会と世界考古学会に報告する計画だ。中国の場合、新石器時代から農耕が始まったとみているが畑は確認されておらず、焼き畑と散播(種をまくこと)のような原始的形態の農耕だけがあったという学説が支配的だ。