日本車が日本脱出…円高で海外生産増加へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.26 14:55
トヨタは北米輸出用車「ヤリス(日本名ヴィッツ)」を日本ではなくフランス工場で生産することにした。欧州危機で日本自動車業界の‘脱日本’が進んでいる。 円高のため自動車生産コストも高まっているからだ。 欧州危機で日本円が安全資産という評価を受け、現在、1ドル=80円前後まで円高ドル安が進んでいる。 トヨタ自動車の豊田章男社長は今月初め、日本メディアのインタビューで、「円高がこの水準で長期間続けば製造業が崩壊し始めるだろう」と懸念を表した。
日本自動車業界は円高時代の生存キーワードに「海外工場」を挙げている。 日本国内の生産量を減らし、海外工場の生産量を増やすことで、円高による直撃弾を避けようということだ。 トヨタフランス生産法人は日本で生産した北米輸出用小型車「ヤリス」を来年5月から仏バランシェンヌ工場で生産することにしたと21日(現地時間)、明らかにした。 輸出規模は年間2万5000台。 このため8億円(約116億ウォン)を投入して工場の増設に乗り出した。 日本で生産してきた北米輸出用SUV(スポーツタイプ多目的車)の「ハイランダー(日本名クルーガー)」の生産拠点も米国に移す計画だ。
一方、日本国内工場の生産規模は減らしている。 21日の日本経済新聞によると、日産は来月までに日本国内の生産能力を15%ほど縮小する計画だ。 その一環として神奈川県横浜工場の生産ライン2本のうち1本を停止する。 この工場で生産してきた小型車「ティーダラティオ」はタイで組み立てたものを輸入することにした。