「金正恩に伝染しないように」 北少年団2万人を疾病検査
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.07 10:46
北朝鮮が3-6日まで平壌(ピョンヤン)で開催された朝鮮少年団創立66周年慶祝行事のため、約2万人の少年団代表児童に身体検査を実施していたことが分かった。金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1秘書の出席が予定された「1号行事」という理由で、肝炎や皮膚病など伝染性疾患がある少年団員を確認するためだ。
5日の北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」によると、新義州(シンウィジュ)消息筋は「最高司令官(金正恩)同志が少年団員を自ら迎えるという理由で、参加者の審査が徹底的に行われた」と伝えた。血液検査やX線撮影までもあったという。
最高指導者の安全と危機のため、数万人の児童に数回にわたり疾病検査を実施した点をめぐり、金正恩政権に入っても「首領第一主義」は全く変わっていないという指摘が出ている。特に国家的に幼児・児童に対する保健医療を放置している北朝鮮が、金正恩1人のために一斉に数万人に病気の検査をするという二重の態度を見せたという批判も出ている。2010年世界保健機関(WHO)によると、1990年以降、北朝鮮の幼児死亡率は1000人当たり55人で世界最下位水準。