【コラム】われわれが忘れている海外養子(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.31 12:00
4年余り前に作家の海外レジデンスプログラムで米バークレーに滞在した時、海外養子縁組のセミナーを参観する機会があった。米国の家庭で育つ海外からの養子に対する研究発表と討論の場だった。養子の特性に対する多様な事例を盛り込んだ研究発表に続き、詩人、歌手、映画制作者など韓国系と中国系の養子の芸術家による作品発表と討論があった。
主題発表を見て養子問題が彼らにどれだけ重要な問題なのか感じられ、養子の芸術家の話に共感する聴衆の笑いと嘆きからセミナーの熱気を実感することができた。何より印象的だったのは100人を超える聴衆の大部分が海外から養子にきた子どもを育てているということと、一言も聞き逃すまいと努める彼らの真剣な目つき、長い間耐えてきて吐き出すような多くの質問だった。