北朝鮮式カミングアウト…「非核化」は嘘だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.31 10:03
北朝鮮が改定憲法に「核保有国」を明記し、これを公開したのは、国際社会に向けた‘活字挑発’だ。20年前に核問題が浮上して以来、核交渉テーブルでかぶり続けてきた仮面を脱ぎ、核保有国として核兵器を蓄積しながら米国と核軍縮交渉をしていくというのが北朝鮮の戦略だ。
また北朝鮮はこれまで行われてきたすべての交渉の根本を揺るがした。1992年に発効した南北非核化宣言、94年の米朝ジュネーブ合意、05年の9.19共同声明、07年の10・3米朝合意、1カ月前の北朝鮮のミサイル発射で紙くずになった2・29北京合意など…。
その間、北朝鮮は交渉テーブルで「朝鮮半島の非核化は偉大な金日成(キム・イルソン)首領の遺訓」と強調してきた。首領の遺志であるだけに非核化を疑う必要はないという意味だった。国内外の一部の人もこうした北朝鮮の言葉から「米国と国際社会が対北朝鮮補償を積極的に行うべき」と主張していた。