【社説】中国がくしゃみをすると風邪をひく韓国経済
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.30 14:54
チャイナリスクが現実として迫っている。 今年に入って中国の経済指標がすべて下方曲線を描いている。 産業生産増加率、輸出増加率、消費者信頼指数、固定資産投資率などが、すべて予想値を大きく下回った。 欧州財政危機で中国の輸出が打撃を受けたうえ、政治の混乱で政策対応までもタイミングを逃しているからだ。 もちろん中国の今年の実質経済成長率(GDP)が目標値の7.5%を下回っても、すぐに危機を意味するわけではない。 中国はまだ財政投資を増やす余力が十分にあるうえ、人民銀行は利下げや預金準備率の緩和で景気を浮揚させる手段を持っている。
むしろ問題は中国経済の不安定が韓国に与える影響だ。 中国は昨年、韓国の輸出の24.1%を占めた最大輸出国だ。 その中国の経済が停滞し、今年1-3月期の韓国の輸出増加率も3%台に低下した。 特に対中国輸出増加率は前年比2.6%に落ち、対中輸出比率が圧倒的な部品・素材輸出が大きく委縮している。 さらに中国の過剰投資の後遺症で、韓日中の鉄鋼・石油化学企業は運命をかけたチキンゲームまで繰り広げている。 中国がくしゃみをすると韓国経済が風邪をひく状況だ。 韓国の6月の景況判断指数(BSI)が、今後の景気見通しは暗いとみる98.3に急落したのも、中国経済が大きな理由だ。