15万人犠牲の沖縄「私たちは豚」自嘲 なぜ?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.17 09:14
「沖縄人は豚ですか?」。沖縄の日本返還40周年を扱った朝日新聞の企画記事の見出しだ。この表現は、沖縄県で昨年公演された演劇「わーわー(豚、豚)」にちなんだものだ。この演劇で、豚は人間の社会に組み込まれ、笑われ、無視される。沖縄人の哀歓と絶望を扱ったこの演劇は、沖縄の人を人間に差別される「豚」、日本本土の人を「人間」として描いている。自作戯曲を舞台にした沖縄出身の劇団座長、比嘉陽花さんは朝日新聞の質問にこう答えた。「やっぱり私たちは『豚』なんだ」。
‘日本の不都合な真実’沖縄が15日、返還40周年の「不惑」を迎えた。第2次世界大戦当時、米軍は日本本土上陸のための中間拠点として沖縄を占領した。当時、住民4人に1人、約15万人が犠牲になった。日本本土は1951年に米軍の統治から抜け出したが、沖縄は違った。「ソ連と中国に対抗する米軍のアジア前哨基地」という戦略的な価値のため、その後21年の歳月が流れてから日本に返還された。
日本本土と台湾の間の東中国海(東シナ海)上の有人島49島と多数の無人島からなる沖縄の面積は日本の国土全体の0.6%にすぎない。しかし日本の米軍施設全体の73.9%がここに集まっている。このため「沖縄=米軍基地」は日本人には崩しがたい公式となり、沖縄は「なぜ私たちが日米同盟と日本の防衛の責任を一手に引き受けなければいけないのか」と主張している。