2012年のサムスン、ジョブズを“盗む”(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.15 16:38
2010年6月、米サンフランシスコのモスコーンセンター。 アップルの創業者スティーブ・ジョブズがiPhone4の公開行事で映像電話機能「フェイスタイム」を試演した。 ジョブズが「世界で最も親しい友人の一人、ジョニーに電話をする」と述べた後、ボタン一つを押すと、アップルのジョナサン・アイブ首席デザイナーが画面に登場した。 iPhoneが人と人をつなぐ‘温かい機器’という点を強調するためのパフォーマンスだった。
続いてジョブズは新しく制作した広告を見せた。 出張中の夫に娘が自転車に乗る姿を見せる妻、卒業式のガウンを着た孫の姿を見て微笑む祖父、派兵された軍人の夫に胎児の超音波写真を見せる妊婦の妻、耳が不自由な恋人が手話をする姿が映し出された。 場内が粛然とすると、ジョブズはこう語った。 「私たちがこの仕事をなぜしているか、改めて確認させてくれるいくつかの瞬間の一つだ」。