「韓国のサッカーファンに自分の気持ちを分かってもらいたい」。特別帰化で韓国サッカー代表入りを望むエニーニョ（３１、全北現代、ブラジル）の心情だ。

大韓サッカー協会が９日、「エニーニョの特別帰化を推進する」と発表した後、賛否両論が起きている。反対する人たちは「ただワールドカップ（Ｗ杯）出場と大金を稼ぐために帰化を準備している」「韓国語を習わないのは韓国に対する愛情がないということだ」とし、エニーニョの姿勢を疑っている。

非難のコメントに触れたエニーニョは１０日、マネジメント会社の代表を通じて自分の意向を伝えた。エニーニョは「韓国語をもっと頑張って勉強するべきだった。自分の過ちだ」とし「韓国サッカーファンには私の本当の気持ちを分かってもらいたい。私は韓国を愛している。機会があれば韓国代表でプレーし、韓国サッカーの力になりたい」と述べた。

エニーニョは韓国に対する愛情が深い。０３年に水原サムスンから放出された後、０７年に大邱（テグ）ＦＣからオファーを受けた時も、「韓国のチームなので絶対に行く」と話したほどだ。キム・ウォンヒ代表によると、エニーニョはキムチチゲとカルビチムが好きで、忠武公など韓国の歴史や文化にも関心を持っているという。

大韓サッカー協会も積極的に動いている。大韓体育会にエニーニョの特別帰化に対する再審を要請する。大韓体育会は７日の法制賞罰委員会で、エニーニョを特別帰化対象者として法務部に推薦する案を否決し、正面突破を宣言した。

金鋳城（キム・ジュソン）サッカー協会事務総長（４６）は「大韓体育会の決定も一見、妥当だ。お互い立場が違うのも理解するが、エニーニョの特別帰化の妥当性を補強してもう一度審査を受ける」と述べた。


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