【グローバルアイ】自動車王国の光と影
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.01 16:13
北京のほとんどの2車線道路には鉄製の分離帯が設置されている。違法なUターンや横断を防ぐためだ。数日前、会社から車で帰宅する途中、ぞっとするようなことがあった。間隔が広い街灯のため視野が明るくない中、前から黒い物体が近づいてきた。速度を落としてすべてのライトをつけて見ると、逆走してくる車だった。ヘッドライトも消えていた。遠回りするよりも逆走行を選んだようだった。こういうことは中国ではよくあることだ。韓国人が多い望京地域の道は普通、車道が4車線、自転車道を合わせて計6車線だ。こうした広い道を渡る時、気を抜いていると交通事故にあうおそれがある。青信号で道を渡っても、歩行者の間に隙間が生じるとそこを車が通過していくからだ。正面と右側だけを見て渡ると、違法Uターンや逆走をする車にぶつかりそうになる。
こうした活劇が日常の中で起きている。適応して暮らせるというのが不思議なほどだ。冗談でよく言われる「先日まで自転車に乗っていた人たちがハンドルを握れば自転車に乗るように車を運転する」という話を実感する。こういう運転手が多いため、循環道路が5つもある北京だが、道路のあちこちで渋滞が発生する。