【社説】ロス暴動は偏見に対する警告だった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.30 10:29
米州韓人会総連合会が「ロス暴動」20年の前日(28日、現地時間)に発表した声明には、私たちに示唆する点が多い。声明は「ロス暴動は多民族社会の米国での集団閉鎖性と排他性が原因だった」と反省し、「在米韓国人社会が民族的な自己満足に陥り、他民族を軽視する風潮が強まっていないか考える必要がある」と呼びかけた。
ロス暴動は、黒人青年ロドニー・キングを集団殴打した4人の白人警察官が無罪判決を受けたことに反発した現地黒人による暴動だ。現地の韓国人が銃撃で死亡し、多くの商店街が略奪・放火被害を受けた。今回の声名は暴動の加害者を恨むのではなく、未来志向的に他の民族に近づけなかった韓国人社会の自省と奮発を促したという点で意味が大きい。外国に出て暮らしている多くの韓国人にはもちろん、最近急速に「多文化社会」へと進んでいる韓国社会にも響くものだった。