【社説】米BSE怪談で国民を扇動するな=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.28 12:28
一部の市民団体が、米カリフォルニア州の乳牛1頭で発生したBSE(牛海綿状脳症)をろうそくデモの火種に利用しようという動きを見せている。BSE国民対策委員会と韓米自由貿易協定(FTA)阻止汎国民運動本部など4年前のろうそくデモを主導した団体は、「2008年米国産牛肉輸入反対ろうそく集会4周年の5月2日に、ソウル市庁前広場で大規模集会を開く」と予告した。さらにインターネットでは「米国の人たちはBSEの牛を食べても感染する確率が38%にすぎないが、韓国人はその確率が95%」というような根拠のない怪談が広まっているという。4年前のろうそくデモを再現しようという不純な動機とこれを政治的に利用しようとする陰険な意図が見える。
民主統合党や統合進歩党など野党と米国産牛肉輸入に反対する市民団体は、米国産牛肉のBSE憂慮が現実になったとし、直ちに米国産牛肉の輸入を中断すべきだと主張している。一部のセヌリ党議員と青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者も、検疫中断を通じて米国産牛肉の国内流通を事実上中断することを要求している。世論の悪化で4年前の悪夢のようなろうそくデモが再発するかもしれないという憂慮からだ。