【時論】ロス暴動20年の教訓=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.27 09:25
29日はロス暴動発生からちょうど20年になる日だ。ロサンゼルスの韓国人社会ではその日を4・29と記憶している。韓国人は莫大な財産被害、精神的衝撃、そして米国主流メディアの無法者扱いという三重苦を経験した。にもかかわらず、韓国人は再起に成功し、米国主流メディアの関心の対象になっている。
4・29は米国の韓国人に新たなアイデンティティーを植え付ける起爆剤の役割をした。アメリカンドリームを抱いて米国に移民した韓国人は当時、「米国の中の韓国人」として暮らしていた。しかし4・29暴動は「コリアンアメリカン」(韓国系米国人)という新しいアイデンティティー確立が必要だと自覚させた。
韓国人社会は大きな財産被害を受けたが、米国の政治家らは誰も韓国人社会に関心と配慮を見せなかった。その理由は韓国人は政治的な力が全くなかったからだった。このため韓国人は政治力の伸張が米国社会で生きていくために絶対に必要だということを悟り始めた。この20余年間、韓国人社会は政治力伸張のための努力をしてきたが、成果はまだごくわずかだ。