米国大統領の車、韓国人デザイナーが描いた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.19 11:10
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ソロモン・ソン(ソン・スンホ、写真左)氏、スー・カン(カン・スヨン、写真右)氏。
「米大統領の車」ブランドのリンカーンの歴史に新しい記録がひとつできた。米フォードが「リンカーンブランドの新たなページを開く」として開発した新型大型セダン「MKZ」が韓国人デザイナーらの協力によって誕生したのだ。4日にニューヨークオートショーでこの車が初めて公開されたが、開発の主役はあまり知られていなかった。エクステリアはソロモン・ソン(ソン・スンホ)氏、インテリアはスー・カン(カン・スヨン)氏が担当した。特にカン氏は米自動車ビッグスリーで初めてのアジア人女性デザイナーだ。また、社内でも女性としてデザイン部門で最も高い職責のインテリア総括を務めている。
17日午後に米ミシガン州ディアボーンのリンカーンデザインセンターで会った彼は、「高級な車であるほど単純さと簡潔さ勝負しなければならない」と話した。「滝で言えば複数の流れがすさまじく落ちるナイアガラの滝よりは、1つ2つの流れが簡潔に落ちる済州島(チェジュド)の滝がもっと大きな感動を与える」とした。こうした考えのためか新型MKZの内部でギア変速機の形と位置を完全に変えた。ドライバーの右側になければならないギアスティックが消え内蔵ナビゲーションの左側に縦にボタン形の変速機があった。右手を前に伸ばしボタンにタッチすれば望むギアが入るシステムだ。カン氏は「世界で初めてこうしたシステムを採用した。おかげで内部空間がはるかに広く見え収納スペースも多く作ることができた」と説明した。