現代（ヒョンデ）自動車が「モダンプレミアム」を新しいブランド戦略に設定した。

同社は１０日、ソウル良才洞（ヤンジェドン）本社で説明会を開き、適正価格帯の車を販売する大衆車ブランドイメージから抜け出し、プレミアムブランドと勝負するという意志を明らかにした。

今年に入って「Ｌｉｖｅ　Ｂｒｉｌｌｉａｎｔ」というテーマで世界でブランドキャンペーンも行っている。「あなたの車の中にあなたの輝く人生がある」という言葉に要約されるこのキャンペーンで、現代車の価値と感性を強調するということだ。同社ブランド戦略室のイ・ドンジュ氏は「より感性的に顧客の人生と一緒にする会社というイメージを与えていく」と述べた。

現代車がブランド強化に乗り出したのは、急変する競争構図の変化のためだ。最近、ＢＭＷ・ベンツのような欧州プレミアムブランドが小型車市場に参入し、中国・インドなど新興市場の自動車ブランドの攻勢も激しい。

チョ・ウォンホン・マーケティング総括専務は「今まで現代車は多く売ることに成功したが、競争ブランドに比べてイメージは落ちた」とし「これを改善するためにより多くの投資をする」と述べた。鄭夢九（チョン・モング）現代車グループ会長（７４）も最近、「量よりも質的な成長に焦点を合わせるべき」と強調している。

昨年、現代車はグローバル市場で４００万台以上の車を販売した。「最も速く成長する自動車ブランド」という評価も受けた。現代車の品質は十分に認められたが、持続可能な成長を続けるためには、愛される自動車ブランドになる必要がある、というのが鄭会長の判断だ。