「トランクにゴルフバッグ4つ入る車を望む韓国人が理解できない」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.27 15:42
会社員が海外出張中に使用する国際免許証の印紙税として4500ウォン(約350円)を支払ったとすれば、当然、領収書を貼付して出張費として処理するはずだ。 金孝俊(キム・ヒョジュン)BMWコリア代表(55)も同じだった。 しかしドイツ本社の監査チームはこれを問題視した。 この免許証で他国を旅行できるため、会社の経費として処理してはならないという指摘だった。 金代表は「本社で会った人たちが私を『4500ウォンを出さなかったミスター・キム』と呼び、私がその金額を入金するまで監査結果が出てこなかった」と語った。 このように金代表が選んだBMWの成長の秘訣は「透明経営」にあった。 商業高校出身でBMWコリアで13年間にわたり代表を務めている金代表の‘人重視経営’も、BMWが韓国市場で成長するうえで力になった。 金孝俊代表に先月23日、中央日報の産業部記者のスタディー会「中央ビジネス(JB)フォーラム」で会った。
--これまでのBMWコリアの成長をどう評価するか。
「何台を売ったか、どれほどの利益を出したかなど、数字で成長を話す発想を変えなければならない。 5年前にドイツ本社のセールス担当役員が交代した時、私が先に社長評価基準にディーラー(販売会社)と利益共有の点数を含めてほしいと要請した。 プレミアムブランドであるほど周囲と一緒に成長しなければならないと言った。 本社の人たちは『協力会社の収益までなぜ考えるか』と驚いていた。 しかし結局、世界法人の社長評価項目にディーラーの収益性が追加されると、ディーラーとの協力関係がさらに強まった。 その結果、BMWはグローバル経済危機を真っ先に乗り越えた自動車ブランドになった」