【社説】根拠のない中国の離於島管轄権主張
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.12 11:59
中国政府が離於島(イオド、中国名・蘇巌礁)を中国管轄海域の一部と主張し、海洋監視船と航空機を動員した定期巡回対象に含めたと報道された。閣僚級の劉賜貴中国国家海洋局長が今月初めの全国人民代表大会開幕を控え国営新華社通信とのインタビューで明らかにした内容だ。新しいものはないが、閣僚級まで出て離於島に対する管轄権主張を露骨化しているという点で普通に見過ごせる問題ではない。断固とした対応が要求される。
済州道(チェジュド)南西側海上に位置した水中岩礁の離於島は韓国領土から最も近い。馬羅島(マラド)から149キロメートルの距離にある。これに対し中国の最も近い島とは247キロメートルも離れている。海岸線から200カイリまで認められる排他的経済水域(EEZ)を基準とすれば中国も管轄権を主張することはできるが、隣接国とEEZが重なる場合に適用される国際海洋法の中間線または近距離優先原則によれば離於島は当然韓国の管轄海域にある。韓国が2003年にここに海洋科学基地を建設して実効的支配権を行使したのに中国はしばらく特別な異議を提起しなかった。