IT強国・韓国の現実? 幼児・児童のネット中毒が深刻レベルに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.06 09:25
ソウルで夫と共稼ぎをしているAさんは、このところコンピューターゲームにはまっている5歳の息子のために悩みが深い。コンピューターやタブレットPCをできなくすると止められないほど駄々をこね、吐くまで泣きやまないためだ。2番目の子どもがコンピューターに接するようになったのは2年前ぐらいだ。当時Aさん夫妻は保育園生活にうまく適応できない1番目の子ども(6)の面倒をみるために2番目の子を親戚の家にいつも預けていた。そこで小学生のいとこらとコンピューターやタブレットPCを一緒にして遊びながらゲームにはまることになったのだ。その後静かに放っておけばインターネットゲームを5~6時間ずつするのが常だった。Aさんは「子どもをなだめてみたが別に効果はなかった」と話した。幼稚園生活もうまくできず、先月インターネット中毒専門相談機関で検査を受けた結果、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の診断が出された。
幼児・児童のインターネット中毒が深刻な水準に達したことがわかった。満5~9歳の幼児・児童のインターネット中毒率は7.9%で、満20~49歳の成人の6.8%より高かった。
行政安全部は5日、こうした内容を盛り込んだ「2011インターネット中毒実態調査結果」を発表した。今回の調査は昨年10~12月に満5~49歳の1万人を対象に1対1の面接方式で行われた。このうち幼稚園高学年または小学校低学年に該当する幼児・児童の調査は初めてだ。これによるとすべての年齢層のインターネット中毒率平均は前年の8.0%より小幅に下落した7.7%だった。性別では男性が9.1%で女性の6.1%より高かった。満10~19歳の青少年の中毒率は10.4%で、前年の12.4%に比べ2ポイント下落した。