韓中外相会談、脱北者問題だけで50分間の議論…接点は見いだせず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.03 10:34
2日午前10時。中国の楊潔チ外相と韓国の金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官がソウル都染洞(ドリョムドン)の外交部庁舎で会った。この時間、1キロ離れた駐韓中国大使館の前では、脱北者の送還に反対するデモ隊がいた。
楊潔チ外相は当初1日午後にソウルを訪れる予定だったが、日程を変更してこの日午前に入国した。飛行機便が変更されたという説明だったが、脱北者問題が浮上したソウルで一夜を過ごすのが負担になったという見方もある。楊外相はデモ隊がいる中国大使館に行くこともなかった。午前7時に仁川(インチョン)空港に到着した楊外相は、李明博(イ・ミョンバク)大統領を表敬訪問した後、午後6時に北京へ向けて出国した。韓国滞在時間はわずか11時間だった。
先月20日に韓国政府が脱北者問題をめぐり対中攻勢外交に転換して以来、初めて会った韓中外相は、脱北者問題だけで50分間の議論をした。双方とも少数が同席した会議は、予定された30分を超えて1時間10分ほど続いた。