【社説】韓国ベビーブーマーの貧困化危機
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.25 13:18
ベビーブーマー(1955-63年生まれ)の引退が本格的に始まり、経済社会的な波及効果も表れている。一方では50代半ばで引退し、国民年金を受けるまでの所得の空白のため生計が脅かされる、いわゆる‘クレバス恐怖’が広まっている。また、引退者が生計のため創業に次々と乗り出していることで、店舗の賃貸料が上がっているほか、従来の自営業者は押し出され、引退者も1年以内に店をたたむという例が増える悪循環に陥っている。このため「引退者の創業は老年層の墓」という言葉も登場している。
ベビーブーマーの3分の2は、特に老後対策もなく、資産も少ないため、引退後に貧困層に転落する可能性が高い潜在的貧困層だ。このためスーパーのシニアレジ職員を採用するのに、修・博士だけで70人以上が集まる。先月増えた就職者53万6000人のうち7割の37万6000人が50歳代以上だった。しかしその相当数が旧正月連休の臨時職など質がよくない雇用形態だった。