サムスン-アップルの特許戦争が心配にならない理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.23 17:11
1571年、ギリシャのレパントで、ヴェネツィア中心のヨーロッパ連合艦隊はオスマントルコ帝国の海軍を撃滅した。 当時‘アドリア海の女王’と呼ばれたヴェネツィアは少なからず血を流した末、地中海の制海権を強化するのに成功した。 しかし傷だけの栄光だった。 15世紀初めから続いた「大航海時代」が深まり、貿易の中心航路自体がヨーロッパと新大陸をつなぐ大西洋に移ったからだ。
昨年初め、アップルがサムスン電子を告訴して特許争いが始まった。 サムスンが真っ向から対抗し、両社は現在10カ国ほどで30件余りの法廷攻防を繰り広げている。 いわゆる「大告訴時代」だ。 交易の中心が地中海から大西洋に移ってカレー海峡海戦が起きたように、移動通信も世代が変わる度に葛藤は避けられない。 第3世代(3G)から第4世代(4G)に転換する頃に、サムスンとアップルの戦争が始まったのも偶然ではない。