【時論】三角波に直面した韓国外交(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.22 16:02
2012年、韓国の外交は重大な挑戦と試練に直面している。 世界的には米中間の大勢力転移様相が展開し、激しい葛藤と摩擦が生じている。 東アジア領域内では、中国と日本の小勢力転移が進行し、葛藤のレベルも上がり、摩擦の可能性も高まっている。 北朝鮮は政権の生存のために核武装を続け、浮上する中国の背に乗って韓国に対して戦略的優位を占めようとしている。
2012年の対外関係展望はさらに憂欝だ。 李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領の米国一辺倒外交は強い逆風を受けている。 その影響で韓米自由貿易協定(FTA)破棄主張が提起され、アフガニスタン派遣延長に対する国会の同意も得るのが難しい見込みだ。 結局、今年の下半期からは米国と深刻な葛藤局面に入ると予想される。 中国との信頼の心理戦は修交以来、最低の状況だ。 中国は金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去直後、25万人にのぼる軍を再配置し、万一の事態に対応した。 北朝鮮に30万トンの食糧と必要な石油を供給したという報道もある。 中国外務省は北朝鮮の安定を害するいかなる行動もとらないよう各国に要請した。 脈絡をよく見ると、結局は韓国を狙ったものだ。