「脱北者受け入れない」日本にも覚書…中国が北朝鮮に肩入れする理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.21 08:45
中国は昨年4月、駐瀋陽日本総領事館に滞在する脱北者2人(在日同胞の親戚)の出国を2年8カ月ぶりに認め、「二度と脱北者を受け入れない」という日本外務省の覚書を受け取ったりもした。
韓国政府は中国の硬直した脱北者対策が中長期対韓半島戦略の次元でなされたと判断している。中国は2009年5月に北朝鮮の核実験で国際社会による北朝鮮への圧力が高まり北朝鮮の急変事態が議論された際、在外公館長会議で「北朝鮮の崩壊を防ぐことが中国の国益」という結論を下したという。代わりに対北朝鮮改革・開放圧迫論は水面下に沈んだ。翌年中国は金正日(キム・ジョンイル)の訪中時に金正恩(キム・ジョンウン)の世襲を認め、哨戒艦・延坪島(ヨンピョンド)挑発の時も露骨に北朝鮮に肩入れした。北朝鮮の核問題をめぐる国際協調からも一歩引いている局面だ。北朝鮮の体制崩壊につながりかねない脱北者処理に対する中国の強硬路線もその延長線というのが韓国政府の分析だ。