ソウル駅など江北のホームレスが江南に集まる理由とは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.19 11:43
14日午後4時、ソウル地下鉄2号線江南(カンナム)駅2番出口前。バレンタインデーのこの日、大通りのカフェとコンビニエンスストアの前には色とりどりのチョコレートが並び、腕を組んだ恋人たちで混雑していた。人混みの中を通りかかった男性の身なりが目を引いた。色あせた軍服のズボンに古いグレーのジャンパー、汚れのついた青い運動靴…。手には毛布と新聞紙を入れたショッピングバッグを持っていた。爪の下は真っ黒で手の甲は寒さであかぎれしていた。51歳のホームレスのキムさんだった。キムさんは「ソウル駅や永登浦(ヨンドゥンポ)駅のホームレスは3~4人、多いと10人がグループになっているが、私はそのグループに入れずつらかった。江南で生活し始めてからだいぶたつ」と話した。
金持ちの町と呼ばれるソウル・江南一帯にホームレスが集まっている。ソウル駅や永登浦(ヨンドゥンポ)駅一帯がホームレスで飽和状態に達した上、集団生活に嫌気がさして離脱した人たちだ。ホームレス支援団体「通りの天使たち」のチョ・ジョンヒさんは「江南にホームレスが姿を表わしたのは4~5年前ごろ頃から。2010年に10人余りだった江南のホームレスは現在50人に達したと把握している」と話した。