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暗殺説まで出ていた金正恩、久しぶりの公式席上でぎこちない姿

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.16 16:33
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最近、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委員会副委員長の写真が北朝鮮メディアに登場せず、その背景に関心が集まっていた。 労働新聞、朝鮮中央通信などには1週間以上も金正恩の写真が掲載されなかった。 国内外のツイッターなどソーシャルネットワークサービス(SNS)には「金正恩暗殺説」までが登場し、米情報当局が「事実無根」と鎮火に乗り出す騒ぎもあった。

その金正恩が久しぶりに公式席上に登場した。 金正日(キム・ジョンイル)総書記の70回目の誕生日(2月16日)を迎え、15日に開いた中央報告大会でだ。 朝鮮中央テレビはこの日、平壌(ピョンヤン)4・25文化会館で1時間にわたり行われた中央報告大会の場面を、午後6時に録画映像で放送した。

 
金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が「金正恩同志に最大の栄誉と最も熱い感謝を捧げる」という言葉に、出席者全員が起立拍手を送った。 ところが金正恩はややぎこちない姿だった。 カリスマよりも若い指導者としてのぎこちなさが感じられた。

金正恩は主席団が起立して拍手を送ると、当初は座らせるようなジェスチャーをしたが、拍手が続くと照れくさそうに自分も立ち上がって拍手をした。 過去に金正日が中央報告大会で無表情を通してカリスマを強調した姿とは対照的だった。

金正恩は12日、白頭山の金正日の故郷で開かれた決議大会にも姿を現さなかった。 この大会は党・政・軍の関係者が金正日に忠誠を誓ってきた例年の行事だ。 この日、李英浩(リ・ヨンホ)労働党中央軍事委副委員長兼人民軍総参謀長、金己男(キム・ギナム)、崔泰福(チェ・テボク)、朴道春(パク・ドチュン)、崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党秘書をはじめとする党幹部と将兵、勤労者が出席した。

金正日が死去し、今年は金正恩に忠誠を誓う場だったが、この日、金正恩の姿は見えなかった。 叔母の夫の張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長、叔母の金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長もいなかった。

15日に金正恩が久しぶりに登場するまで、金正恩の写真が最後に登場したのは7日(労働新聞8日付)だ。 金正恩は朝鮮人民軍第324大連合部隊を訪問し、指揮部と記念撮影をした。 その後、写真はなく「行跡」だけが時々伝えられた。 14日に朝鮮中央通信は金正恩が平壌産院(産婦人科病院)に蜂蜜を送ったと伝え、15日には金正恩が人民軍指揮構成員の軍事称号を引き上げるよう命じたと伝えた。

金正恩はその間、現地視察の代わりに金正日の誕生日に合わせて権力構造を改編し、銅像の制作など行事関連の準備に余念がなかったとみられる。

金晋希(キム・ジンヒ)記者

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