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「金正恩の妹キム・ヨジョンの権力高まる可能性」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.16 14:22
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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)を契機に、後継者の金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委員会副委員長を中心に権力構造が改編されている。 まだ一人立ちが難しい金正恩の状況を勘案すると、親戚への依存度が大きくなるしかないというのが大半の意見だ。 こうした中、金正恩の妹キム・ヨジョンが近いうちに出てくるという意見が出てきている。

15日のデイリーNKによると、対南事業を担当した脱北者は「キム・ヨジョンは金正日の生前、現地指導を事前踏査し、政策の成否を評価する暗行御史の役割をした」と伝えた。

 
キム・ヨジョンは「金正日総書記国家葬儀委員会」名簿に名前を連ねることはできなかったが、葬儀で金正恩のすぐ後ろに立つ姿が確認され、存在感が表れ始めた。 当初、葬儀に日本人女性マジシャンのプリンセス天功を招請したのもキム・ヨジョンと知られている。

葬儀委にキム・ヨジョンの名前がなかったのは、特別な職責がなかったためとみられる。 若い年齢(26歳)であるだけに公式職責を持つにはまだ早いが、近く権力を握る可能性が高いという分析だ。 見えないところで決定的な力を発揮する可能性がある。

ある脱北者は「キム・ヨジョンは金正日が倒れる前の08年6月から父の現地指導を支援してきた」とし「金正日総書記が訪問する前に現地をチェックするなど、現地指導が可能かどうかを決めた」と伝えた。

ただ形式的に見回るのではなく「1号行事(金正日参加行事)」が可能かどうかを決める権限を行使したということだ。 1号行事は護衛司令部第2護衛局、国家安全保衛部行事局などが掌握している。

この脱北者は「08年に金正日が咸境北道(ハムギョンブクド)朝鮮連合企業所(清津造船所)を訪問する1号行事があったが、前日サングラスをかけた長い髪の若い外国風の女性がベンツに乗って現れ、工場を見回って去っていった。 そして翌日に1号行事が中止されたことがあった」と伝えた。

幹部はその女性を金正日の娘と知っていて、名前はヨジョンではなく「イェジョン」と把握していたという。 その後10日が過ぎてからキム・ヨジョンがまた現れ、企業所の保安と衛生状態を再確認し、翌日、金正日の現地指導が行われた。

09年の咸境南道興南(フンナム)肥料工場の現地指導でも、前日にキム・ヨジョンが工場を訪問し、幹部らが当惑したという話がある。 その後、彼女は「暗行御史」と呼ばれたこともあったという。

この脱北者は「金正日総書記は安全にキム・ヨジョンの話に従った」とし「キム・ヨジョンの決心が金正日の現地指導を決めた」と伝えた。 金正日の専属料理人だった藤本健二さんも「金正日総書記はヨジョンを非常にかわいがっていて、家族の食事の時もそばに座らせた」と話したことがある。

金晋希(キム・ジンヒ)記者

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