【社説】大統領の重い責任、軽い存在感
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.12 12:15
李明博(イ・ミョンバク)大統領が中東3カ国歴訪を終え帰国し、金孝在(キム・ヒョジェ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)政務首席秘書官の辞表を11日に受理した。2008年にハンナラ党(現セヌリ党)党大会当時の買収疑惑に対する責任を問うものだ。買収疑惑が起きて36日が過ぎてからだ。タイミングを逸した。すでに辞任した朴ヒ太(パク・ヒテ)国会議長と金首席秘書官に対する司法処理がなされる場合、李明博政権は大きな道徳的傷を負うだろう。
買収事件当時、金首席秘書官は政務首席秘書官ではなく国会議員の身分だった。だからと言って青瓦台の責任が軽減されるものではない。ただちに真相を把握して真実を明らかにすべきだった。黙認して握りつぶしながら時を過ごし、世論が沈静化することだけを望んだという疑問は消し難い。はっきり調べれば選挙管理委員会ホームページに対するDDoS攻撃事件、内谷洞(ネゴクトン)私邸敷地買い入れ事件、崔時仲(チェ・シジュン)放送通信委員長の側近不正事件など、民心を揺るがしたすべての事件が李明博大統領、そしていわゆる親李明博系統が関連している。それでも李大統領は自分に何の関係もないかのように口を閉じ、傍観しているような感じを与える。国民がさらに腹が立つ理由だ。