「物価管理せず国際協調に奔走」…韓銀総裁に不信感(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.10 11:17
気が抜けた会議だった。9日、韓国銀行(韓銀)金融通貨委員会は8カ月連続で政策金利を年3.25%に据え置いた。誰もが予想した結果だ。ゴールドマンサックス、シティグループなど海外金融機関は今年中ずっと金利は据え置かれるという予想も出している。
金通委は今、身動きがとれない状況だ。輸出減少と消費不振に警告灯がついた景気を考えれば、政策金利を引き下げなければならない。しかし物価が目に浮かぶ。先月の消費者物価指数は前年同期比3.4%上昇した。昨年末の4%台の急騰を考えればやや落ち着いたように見えるが、これはその間あまりにも大きく上がっていたからだ。前月比では0.5%上昇し、昨年12月(0.4%)より上昇幅は拡大している。
「進退両難」は金通委が自ら招いた。昨年、物価が急騰しても利上げに踏み切らなかったため、金利政策の幅を自ら狭めた。市場では「成長率を意識する政府の顔色を見ている」という言葉が出回った。