【社説】度が過ぎる野党の韓米FTA破棄公開書簡
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.09 15:52
民主統合党と統合進歩党が韓米自由貿易協定(FTA)を廃棄するという内容の公開書簡をオバマ米大統領に送ったという。 両党は公開書簡で10項目の再交渉を要求し、この要求が貫徹されなければ、総選挙で多数党になった場合、韓米FTA廃棄のためにあらゆる措置を取り、大統領選挙で勝利すれば協定を終了させると明らかにした。 韓米FTAに反対の立場を表明するだけでなく、すでに締結された協定を一方的に破棄するという主張を相手国の大統領に公開的に伝えたのだ。 これは、韓米FTAがもたらす国益増大の機会を自発的に放棄する行為であるのに加え、国際規範を無視し、韓国の民主秩序を害するものだ。
韓米FTAは韓国の国益増大に不可欠な協定であり、民主党も故盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が韓国経済の未来のために苦心の末に選択した道だったと何度か指摘した。 また各種世論調査でも国民の多数が韓米FTAを支持した。 しかし民主党と一部の強硬派は国会占拠や場外闘争で反対の立場に固執してきた。 こうした反対の中でも、韓米FTAは昨年11月、民主的な手続きを踏んで国会の批准を受けた。 野党が強行処理だとして無効を主張しているが、実質的にも形式的にも完全に協定の締結と発効の手続きが踏まれたのだ。 野党が反対する懸案の多数決処理が無効なら、国会で論争があったすべての懸案の民主的な意思決定は不可能となる。