【社説】国の未来がかかった韓中FTA
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.11 09:34
韓中首脳会談で、両国間の自由貿易協定(FTA)交渉開始に向けたの国内手続きを開始することで合意した。FTAの話が出てから8年目だ。積極的なのは中国だ。韓国に来た中国の指導者らは「求同尊異」(違いを知った上で一致を求める)を注文しながら、FTA早期着手を要求してきた。すでに中国はASEAN・台湾・シンガポールなどの周辺国とFTAを通して中華経済圏の構築を図っている。ここに米国・欧州連合(EU)とFTAを結んだ韓国を引き込めば、欧米市場へのう回輸出を増やせるというのが中国の計算だ。
相対的に慎重だった李明博大統領も「今は両国が‘開かれた貿易大国’の道を進むべき」として積極的な立場に転換した。これには経済的な実益に加えて、2つの判断が作用したとみられる。まず、韓中FTAが中国の一方的な「平壌(ピョンヤン)びいき」に制約を加え、北朝鮮の無謀な軍事挑発を抑制するという安保的な側面だ。現政権としては、韓中FTAまで締結すれば、世界3大市場をつなぐ‘経済領土拡張’政策の完結版という意味を持つ。