タンクに乗って韓国進撃訓練、金正恩が金日成のように…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.09 10:00
北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委員会副委員長の誕生日と知られている8日、金正恩の活動状況を見せる記録映画を初めて放送した。
朝鮮中央テレビはこの日昼12時から50分間、「白頭の先軍革命偉業を継承せよ」と題した映画を放送した。金正日(キム・ジョンイル)死去(昨年12月17日)から1カ月も経たないうちに、こうした記録映画を放送したのは‘住民学習用’だと、専門家らは分析している。キム・ホングァンNK知識人連帯代表は「普通、初めての記録映画は視聴率を高めるために日曜日に放映する」とし「これを契機に住民に金正恩誕生日を宣伝できる」と述べた。
本格的に金正恩「偶像化」作業が始まったという評価も出てくる。特に、映画の最初の部分では、金正恩が馬に乗って登場する。抗日遊撃戦をした金日成のイメージと重ね合わせて、権力継承の正統性を象徴する狙いという分析が出ている。続いて乗組員帽子をかぶった金正恩が「近衛ソウル柳京洙(リュギョンス)第105タンク師団」を訪問し、タンクに乗ったり、ミグ機の操縦席に座ったりする姿も登場した。金正日の「先軍政治」を継続していることを強調するための編集とみられる。列車が走る道の両側に釜山(プサン)など韓国の主要地域名称が登場し、韓国進撃を仮定した状況を見せている。