【社説】金正日の焼香所で国論分裂させるな
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.27 12:02
17日に死去した金正日(キム・ジョンイル)総書記に対する弔問議論がまたふくらんでいる。「国家保安法被害者の会」は徳寿宮(トクスグン)前の大漢門広場に焼香所を設置する考えを示し、ソウル大学のある学生は学校に焼香所を設置し学校当局によってすぐに撤去された。警察は、「大漢門広場の焼香所設置を阻止する」と明らかにした。一方「自主統一と民主主義のためのコリア連帯」という団体は、同団体の共同代表の1人が政府の承認なく弔問のために北朝鮮へ入国したと発表した。この団体が記者会見をした世宗路(セジョンロ)政府中央庁舎後門では「両親連合」という団体の会員らが糾弾デモをしながら激しく抗議してもみあいとなった。もどかしいことだ。
金正日が生存していた時期の南北関係は二面的だった。金正日は韓国に対し非常に好戦的だった。最近では哨戒艦や延坪島(ヨンピョンド)事件を指示し、大韓航空機爆破事件、ミャンマーでの全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領暗殺未遂事件など、韓国の安危を大きく害する攻撃を繰り返した。特に金正日がこの十数年にわたり進めた核兵器開発は韓半島の安定を決定的に脅かしてきた。したがって金正日に対してわが国民の多数がだいぶ否定的な認識を持っているのは事実だ。