<創刊企画>日本IT界の神話、孫正義「志高く」(30)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.29 17:14
2001年6月19日、ついに日本初の超高速インターネット事業を始めた。 日本最大通信企業NTTよりはるかに速いサービスを、その8分の1の料金で提供すると宣言した。 野心に満ちたスタートだったが、あちこちが地雷原だった。 回線と基地局を貸さなければならないNTTは鈍くて非協調的だった。 加入の過程は複雑で、顧客の認識も低かった。 サービス体系も問題が多かった。 何よりもこれをすべて改善するために必要な資金がなかった。 融資を受けたかったが、銀行は相手にしてくれなかった。 増資もうまくいかなかった。 私は持っているものを売ることにした。 戦略事業と考えてきたものまでも手放した。 米ヤフー本社の株も売却した。 ヤフーBB(超高速インターネット事業のために設立したヤフージャパンの子会社)を生かすことがソフトバンクが生きる道であり、私が夢見るデジタル情報革命に大きく近づく方法だと信じたからだ。
資産売却過程で私は予期しなかった壁にぶつかった。 最高財務責任者(CFO)の北尾吉孝氏と激しく対立したのだ。 野村証券ニューヨーク支店長出身の北尾氏は1990年代初めから私と多くの仕事を一緒にしてきた‘同志’だった。 多くの合併・買収(M&A)の裏には、いつも北尾氏と北尾氏率いる無敵の財務チームがいた。 その北尾氏が私に背を向けたのだ。 未来が不確実な超高速インターネットに集中投資し、会社の財務状態を深刻な状況に追い込むことに対する反感だった。
#超高速インターネット投資で会社を去ったCFO