【社説】お宅のお子さんはいま大丈夫ですか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.27 12:52
「全国1位になれ。ソウル大学法学部に入れ」という極端な成績至上主義がもたらした悲劇なのか。高校3年生の男子生徒が1位を強要し成績が良くなければ体罰を加えた実母を殺害したと警察で述べたのは衝撃だ。犯行後遺体を8カ月間居間に放置し、工業用ボンドでドアの隙間を密閉して臭いが漏れないようふさいで修学能力試験を準備するなど普段と変わらない行動をしたという。どうして幼い学生にこうした鳥肌が立つ行動が可能だったのだろうか。私の子どもは大丈夫なのだろうか。
今回の犯行は母親の過度な成績強要に耐えられず偶発的行動に始まったものか、そうでなければ家庭不和や児童虐待など他の要因が介入していたのか確実ではない。警察の捜査が進めばもう少し詳しい動機がわかるだろう。ただ、こうした極端な非人間的行為の原因を核家族など家庭解体現象や入試中心、競争中心の教育体制に転嫁するのは責任ある問題解決の姿勢ではない。ますます増えしている片親家庭でも家族構成員が幸せで健康な家庭を築く。入試中心の学校でも自身の適性と素質をいかして大学に行く学生も多い。むしろこのことを契機にわれわれはいま家族内で正常な関係設定を結んでいるのか振り返らなければならない。