【社説】米中の角逐戦、目を閉じ耳をふさぐのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.20 10:54
李明博(イ・ミョンバク)大統領をはじめとする18カ国首脳が19日にインドネシアのバリで開かれた東アジア首脳会議(EAS)で会った。EAS創設後6年で米国・ロシアが正式会員国の資格で初めて参加した。これまで中国が主導してきたEASにオバマ米大統領が参加したことはただ見過ごす事案ではない。米中がアジアをめぐる覇権競争を本格化したことを意味するためだ。オバマ大統領は今回のアジア・太平洋訪問でアジア介入政策を強化するという意志を公開的に明らかにした。オバマ大統領は17日にオーストラリア議会での演説で、「国防予算が削減されてもアジア太平洋地域では米国の軍事的影響力は減少しないだろう」と話した。オバマ大統領のオーストラリア訪問を契機にオーストラリア北部ダーウィンに米軍基地も設置される。イラク・アフガニスタン戦争が一段落することによって対中牽制を強化するという考えだ。これに対して中国外交部報道官は、「アジア太平洋地域で米国は中国の正当な利益を尊重しなければならない」としてもどかしい心境を示した。
米国は中国の独壇場だったミャンマーにも接近し始めた。オバマ大統領は軍事独裁政権と長らく戦ってきたアウン・サン・スー・チー氏に電話をかけ敬意と激励を表明した。クリントン国務長官は来月1日に米国務長官としては50余年ぶりにミャンマーを訪問する。西側世界が取って来た経済制裁措置を緩和するための歩みと見える。