‘国民打者’李承ヨプ（イ・スンヨプ、３５）は４日、８年間の日本生活を終えて帰国した。故国の地を踏みながら「惜しみよりもときめきが大きい。どれほどできるのか自分も気になる」と語った。

李承ヨプはまだどのチームとも契約していない。古巣のサムスンに行く可能性が高い。李承ヨプは１６日から京畿道竜仁市（キョンギド・ヨンインシ）にあるサムスントレーニングセンター（ＳＴＣ）で体づくりをしている。リハビリ中心だ。８月の試合中に痛めた肩の筋肉を治療している。サムスンが支援している。李承ヨプのために個人ロッカーも準備した。

李承ヨプに１７日、ＳＴＣで会った。李承ヨプは「早く出てきて運動して、早く家に帰る。好きなビリヤードとゴルフを控えて、人に会っても午後１０時前には帰宅している」と近況を伝えた。「最近は気が楽」という発言もした。表情が明るかった。

李承ヨプはまだ交渉テーブルに座っていない。交渉計画について尋ねると、「（ソン・サムボン三星）団長が会ってくれない」と冗談を言った。そして「今月末のアジアシリーズが終われば、会う回数が増えると思う。なるべく早く円満に決めたい」と語った。

「李大浩（イ・デホ）や金泰均（キム・テギュン）より多い金額を提示しようと、サムスンが先に延ばしているのでは」と尋ねると、「天が崩れ落ちるよりも難しい」と言って笑った。

帰国記者会見で、李承ヨプは「最高待遇は望まない。自尊心を守ってくれればいい」と話した。自分の価値については「判断しにくい」と語った。李承ヨプは日本に行く前の０３年、６億３０００万ウォンを受けた。当時の最高年俸だった。

「金泰均や李大浩より多く受けたくはないか」という質問に、李承ヨプは「それでは私は泥棒だ。一度もそんな考えをしたことはない。ただそれに匹敵するほどの…」と言いながら笑った。「最高年俸が自尊心ではないのか」という言葉には「それは欲」と答えた。

李承ヨプは来季を期待している。例年なら休んでいる１１月に体をつくり、早く打撃練習に入りたいと語った。万全の準備をして韓国の舞台に復帰するという意志のようだ。

李承ヨプは「ホームランをいくつ打てるかとよく尋ねられる。その間、韓国野球が大きく発展し、序盤からどんどん打つのは難しいだろうが、それなりに欲はある。周囲では勝ち気がないように見えるかもしれないが、私は負けず嫌いで、いつも１番になることを望んでいる」と話した。

李承ヨプは個人通算４００本塁打（現在３２４本塁打）と韓日通算２０００本安打（現在１９７２安打）を目標に掲げた。この目標を達成すれば「鏡を見ながら『李承ヨプ、お前はすごい』と話せる」と語った。

李承ヨプは１９日、朴賛浩（パク・チャンホ）少年野球キャンプに参加した後、家族と海外旅行へ行く。ＳＴＣでの練習は２８日に再開する。李承ヨプは「私は‘怠け者の天才'という言葉を信じない。優秀な選手は努力でつくられる」と話した。