韓国で大規模停電対応訓練・・・市民の参加は低調
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.16 16:56
#15日午後2時、政府果川(クァチョン)庁舎。 大きなサイレンとともに「不要不急な電力の使用を控えてほしい」という案内放送があった。 電力危機状況に対応した全国的な停電対応訓練が始まったのだ。 同時に事務室内の照明が一斉に消え、暖房とエレベーターの稼働も止まった。 知識経済部電力関連部署と韓国電力取引所、電力取引所など電力需給機関は慌しく動いた。 危機状況を想定して機関間の連絡体系を確認し、段階別シナリオに基づいて措置を取るなど図上演習も行われた。
#同じ時間、ソウル明洞(ミョンドン)にもサイレンが響いた。 しかしそれだけだった。 商店は営業を続け、暖房もそのまま稼働していた。 明洞芸術劇場付近の300メートルほどの路上にある32商店・事業場のうち、銀行支店・薬局を除いたほとんどがこのように営業していた。 衣類店や化粧品店のスピーカーからは音楽が流れ、照明もついていた。 ある衣類店の職員は「訓練があることも知らず、電気の使用について指示も受けていない」と述べた。
停電対応訓練が実施された15日、官公署と一般商店街の姿はこれほど違った。 この日の訓練は深刻な電力難が予想される今年の冬に対応して、民防衛訓練とともに実施された。 知識経済部や韓電が制作した訓練広報ビラでは、通貨危機当時の‘金集め’にちなんで‘全国民電気集め訓練’という名称が付けられていた。 事務所と商店、家庭で照明と電気暖房を消すなど、電力の使用をできるだけ減らしてほしいという内容が書かれていた。