【取材日記】「夜道で襲われないか…」 不安に閉口するFTA専門家
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.10 16:03
「イム記者、実は…」。A教授は言葉をためらった。 「私は詳しく説明できます。 投資家・国家訴訟制度(ISD)に関しては非常にもどかしい誤解が多い。 でも私の名前は書かないでほしい」。A教授は国際投資協定関連の専門家だ。 最近、韓米自由貿易協定(FTA)批准論争でメディアにも何度か登場した。 しかし今は負担になるという。 「いくら説明しても誤解は解けない。 流言飛語がますます増えて…。 BSE波紋当時のような流れになっていて、世論の注目を受けるのはちょっと…」。
用心深いのはB教授も同じだった。 通商専門家のB教授は最近、ソウル市が出した「韓米FTA意見書」を強く批判した。 「協定文に関して少なくとも事実検討をしていれば、こういう意見書は出てこなかったはずだ」と声を高めた。 しかし自分の名前と発言が記事に引用されることには敏感だった。 「韓米FTAに賛成する側で放送の討論に応じたところ、家族が非常に心配し始めた。 夜道で襲われないか、刃物で刺されたりしないかと…」