中国の無人宇宙船があすドッキング実験
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.02 10:06
航空宇宙大国として浮上中の中国が宇宙空間で初めての宇宙船ドッキング実験を行う予定だ。3日ごろに行われるこの実験が成功すれば中国は旧ソ連と米国に続き世界で3番目に宇宙ドッキングに成功した国となる。中国国営新華社通信は1日、無人宇宙船「神舟8号」が同日午前5時58分に中国西北部の甘粛省酒泉打ち上げ基地から発射に成功したと報道した。国営中国中央放送(CCTV)は神舟8号が中国製ロケットの「長征2号F」に載せられ打ち上げられる場面を中継した。中国航空宇宙当局は、「神舟8号が予定された軌道への進入に成功した」と発表した。神舟8号はこれに先立ち打ち上げられた「天宮1号」と早ければ3日ごろに宇宙空間でのドッキングを試みる予定だ。実験用小型宇宙ステーションモジュールの天宮1号は9月29日に打ち上げられ、宇宙空間を周回しながら神舟8号を待っている。中国航空宇宙当局は、「計画では神舟8号は地上343キロメートルの軌道を周回し、打ち上げから2日以内に天宮1号とのドッキングを試みる」と明らかにした。新華社通信は専門家の話として、「宇宙空間で2つの宇宙船の幻想的な“キス”が予定されている」と伝えた。
新華社通信によると神舟8号はドッキング軌道に進入した後、天宮1号を追跡して距離を縮めていく予定だ。2つの宇宙船の距離が100メートル以内に狭まれば神舟8号は秒速1メートル未満のゆっくりした速度で天宮1号に接近する。1メートルまで接近すれば速度を秒速10センチメートルに下げドッキングを試みることになる。許容誤差は18センチメートルだ。わずかなずれでもドッキングはできない。超精密技術が要求される。