【社説】朴英碩氏は世界探険界のスティーブ・ジョブズだった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.31 15:21
祖国の山河は紅葉に覆われたが、‘国民山岳人’朴英碩(パク・ヨンソク)氏は異国の雪の中に埋もれた。 韓国山岳の未来を継ぐシン・ドンミン氏、カン・ギソク氏も一緒だった。 18日前、3人はヒマラヤ・アンナプルナ(8091メートル)南壁の新ルートを開拓している中、雪崩れにあって行方不明になった。 家族と大韓山岳連盟の救助隊は3人が死亡したと断定し、昨日、現地で慰霊祭を行った。
朴英碩氏は挑戦と記録の男だ。 朴氏はヒマラヤ8000メートル級14座に登った。 世界7大陸最高峰も登頂した。 これにとどまらず南極点、さらに05年には北極点に到達した。 世界初の「探険グランドスラム(14座+7大陸+南・北極)」を成し遂げたのだ。 そして朴氏はヒマラヤにコリアンルートを開拓しようと考えた。 韓国山岳人の後輩のために「ヒマラヤの道」を開くということだった。
1953年に世界で初めてヒラリー卿がエベレストを登頂した。 その後、朴英碩氏ほど探険の地平線を広めた人はいない。 朴氏は世界山岳界のスティーブ・ジョブズだった。 世界は先日、ジョブズを亡くし、今度は朴英碩というもう一人の天才を失うことになった。 世界人の悲しみだ。