【社説】「カダフィの没落、核を放棄したからではない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.24 16:24
柳佑益(リュ・ウイク)大統領室長統一部長官が「カダフィ政権の悲惨な最後は核を放棄したからではなく、国民に見捨てられたため」と述べた。 その通りだ。 たとえ核を保有していたとしても、自国民を戦闘機の射撃で殺害する政権がどのように維持されるだろうか。 カダフィの凄惨な遺体は、政権の核保有に関係なく、国民を虐待し虐殺する独裁者の末路がどういうものかを克明に見せる事例だ。
私たちの社会の一部では、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)政権が、無惨に崩壊したカダフィ政権の前轍を踏まないかもしれないという見解が出てきている。 金正日政権にはカダフィが持っていなかった体制維持の決定的な要因があるということだ。 北朝鮮の崩壊を決して望まない隣接国のG2中国、住民の敵がい心を呼び起こしながら権力層の分裂を防ぐ「南朝鮮傀儡」「米帝国主義」などがそれだ。 一理あるかもしれない。