【社説】在韓米軍、将兵教育をしっかりやっているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.09 13:11
ジェームズ・サーマン在韓米軍司令官が2万8500人の在韓米軍に対し夜間通行禁止令を出した。今後30日間にわたり平日午前0時から午前5時まで、週末・公休日には午前3~5時の間に部隊外の通行を禁止するというものだ。こうした措置は京畿道東豆川(キョンギド・トンドゥチョン)とソウル・麻浦(マポ)で在韓米軍が10代の女子学生を性暴行した事件が起きたことを受けたものだ。2009年に3件だった在韓米軍の性犯罪は昨年には10件に増えた。
性暴行事件はそれ自体が醜悪な犯罪だ。育ち盛りの幼い少女らの魂に永遠に消すことのできない傷をつけるためだ。性別や地位、年齢と関係なく厳しく処断しなければならない。だが、在韓米軍性暴行は一般の性暴行を超える敏感さを内包している。加害者が外国軍人で被害者が現地民間人という特殊性のためだ。ともすると民族感情にまで飛び火しかねない。日本の沖縄が良い事例だ。1995年に米海兵らの女子中学生性暴行事件が起きると住民たちは米軍基地撤廃を叫んだ。当時のクリントン大統領まで謝罪した。それでも米軍の性犯罪は終わらなかった。沖縄の普天間米軍基地移転問題をめぐり政府が永らく葛藤してきた要因のひとつだ。海外駐留米軍は「沖縄の教訓」を忘れてはいけない。