テレビ番組から生まれたヒット商品の「ココミョン」が世の光を見たのにはこの男の役割も大きかった。３月に「男の資格」ラーメン料理大会審査委員として出演し、ココミョンの商品価値をいちはやく見抜いた人。韓国ヤクルトＦ＆Ｂマーケティング１チームのチェ・ヨンミン次長だ。

――ラーメン業界１６年のベテランだ。ココミョンの何がそれほど印象的だったか。

「スープの後味と調和、この２種類が最高だった。鶏のスープは油っこく感じられるので最後にトウガラシの味で締めた」

――他の企業もあったが。

「当時審査評をしながら冗談半分でラーメン３社でジャンケンして勝った社が商品化しようと話した。その時イ・ギョンギュ氏が一種の暗示のようなものを受けたそうだ。（商品化）することになれば多分韓国ヤクルトとすることになるだろうと。もちろん私が先に電話した。『これ（ココミョン）はそのままにしておくにはもったいない』と」。

――ギャランティーはどのように決まったのか。

「事実イ・ギョンギュ氏には低いレベルのギャランティーを提案した。それより３～４倍、７％まで受け取る芸能人もいる。『製品のイメージを維持するなら（ギャランティーに対する）欲は捨てなければならないのではないか』と提案したらすぐに『そうしましょう！』と言った。良いことをしようと言った」。

――良いこととは。

「イ・ギョンギュ氏とともにココミョンで利益が出たらやれる社会貢献プログラムを企画中だ。スーパーマーケットや零細商店も幸福になり農家も助けることができるそのような内容だ」。

――ココミョンのヒットで人生逆転したといううわさもあるが。

「ははは。理事に昇進して家を１軒買ったという話まで聞いた。すべて以前とまったく同じだ。一番大きな所得はイ・ギョンギュ氏と酒を酌み交わせる関係になったことだ」。