【噴水台】中国人は孔子の時代からあまり反省しないようだ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.04 18:17
「孔子の言葉」といえば「古くさい小言」と同意語のように聞こえる人も多いだろう。 孔子をよく知らない人ほどそうだ。 しかし洋の東西を問わず、これほど影響力がある思想家を探すのは容易でない。 50年間にわたり東西洋の1万年の文明史を11巻の『文明の物語』に集大成したウィル・デュラントのような碩学も、孔子を「人類史上最も偉大な思想家」に選ぶのをためらわなかったほどだ。 古臭さも孔子の哲学が人間の大小の事がらにすでに深く根付いているという事実の逆説的な表出と変わらない。
思想家を越えて聖人とされる孔子だが、生前には体面を汚したことも何度かあった。 特に陳と蔡の両国間で身動きがとれず、7日間も飢えるという苦境に直面したりもした。 空腹で良い顔色が出てくるはずはない。 一行には死亡するものも出て、弟子までが憤りを表した。