【時論】プーチンの「ロシア式の民主主義」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.27 10:12
在任期間の8年間ずっと70%以上の国民的支持を受けたプーチンは3選改憲を通して権力を延長することもできたが、スラブ民族の自尊心、ロシア民主主義に対する外部世界の評価を意識して無理はしなかった。プーチンは自身の権力欲と民主主義を同時に成就できる案を模索したが、これを反映した絶妙の選択が双頭体制という姿で表れた。3選連任を禁止した憲法上の手続きを踏んだ民主主義を遵守しながら、政治権力を手放さないための苦肉の策だ。
プーチンの国政掌握力と国民的な支持度で見る場合、来年のクレムリン入城はほぼ確実視される。問題はプーチンの再執権に対して国際社会が冷たい視線を向けているという点だ。一部からは今回の件でロシア政治の後進性を指摘する声が出ているが、歴史的にロシアが民主主義を導入したのはわずか20年前であり、もともと国家と権力の絶対性が社会全般で容認された長い政治文化を持つ。