【時視各角】「三星・LGも適正電気料金を支払うべき」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.22 11:05
李明博(イ・ミョンバク)大統領が韓国電力(韓電)と電力取引所を叱責した。大規模な停電が発生したことで、テーブルをたたきながら厳しい言葉も浴びせた。ソウル市長時代だった03年9月28日、ローマでぞっとするようなブラックアウト(全国的停電)を経験した李大統領の怒りは十分に理解できた。叱責する場面を見る国民も気持ちが清々する雰囲気だ。しかし専門家らの考えは違う。先日退いた金双秀(キム・サンス)韓電社長は年俸20億ウォン(約1億4000万円)のLG顧問を蹴って年俸2億ウォンの韓電に移った人物だ。金氏は「今回の事態の根本原因は誤った電気料金のため」と述べた。元知識経済部長官の崔炅煥(チェ・ギョンファン)議員も同じ意見だ。
節電しろと国民を抑えつける時代は過ぎた。家庭は20余年間、‘電気ダイエット’をしてきた。主婦は高効率の家電製品を購入し、住宅の断熱効果も改善された。家庭用エネルギーの増加率は年平均1.3%にとどまっている。家庭用電気だけは先進国並みの高い効率を達成した。もう「一戸に一つだけ電気をつけろ」「電気コードを抜け」と国民を締めつける考えはやめなければならない。