【コラム】今日の任天堂を作ったオタク精神(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.21 12:02
業務で日本に行くと自らを「寿司オタク」と紹介する料理人がいる寿司屋にたびたび立ち寄る。父親がやっていた寿司屋を受け継いだようだが、行く度に料理が少しずつ違う。食べ物を出す料理人の深刻な顔を見ていると、ご飯1食にどんな誠意をあれだけ尽くすのかと思いながらも毎度注がれる集中力と自負心に感心する時も多い。
「オタク」は特定の関心事に過度に没頭する人を指す。自身と同じ関心事を持った人同士で集まり、それ以外の人とは人間的な関係を結ばない日本の若者たちを示す言葉だった。極端なマニアあるいは最近の流行語で「○○廃人」程度だが、彼らを暗い部屋の中にだけ閉じ込められている社会不適応者とみるのは誤算だ。彼らの多くが特定分野について、生計と関連して毎日研究する専門家やあるいはそれ以上の見識と情熱を持っているためだ。