◆キャラクター化のわな＝番組は放映初回から同時間帯視聴率で１位を記録している。４回目からは１０％を超えた。参加者をキャラクター付けしてひとつのドラマを見るような編集の力が主要要素だった。「無限挑戦」「１泊２日」のような効果を狙った。しかし、一般人のため問題になった。放送の生理を理解できない一般人の姿がそのまま露出した。脱落した場合にはイメージを刷新する機会を得にくい。

◆「バンド」の共演は無理なやり方＝ハン・スンオ氏は、「審査委員のイ・スンチョル氏も『こんな話にもならないミッションを受けて不当だと考えたことはないか』と尋ねたほど」と話した。ツイッターにも、「個人参加者は互いに調整が可能だが、カラーが全く異なる２組のバンドに共演を要求したのは最初から無理だった」「ボーカルはもちろん演奏方式まで合わせなくてはならないが、プロでも容易ではないことだ」というツイートが上がってきた。バンド間の摩擦と議論は当初から予想されたという指摘だ。Ｍｎｅｔのシン・ヒョングァン局長は、「このような不祥事は残念だと思う。だが、編集上いかなるわい曲もなかった。現在本戦に進出した他のチームを選ぶために協議している」と明らかにした。

ソウル女子大学のチュ・チャンユン教授（放送映像学）は、「最近のオーディション番組では視聴者の感情を極大化するために意図的にストーリーを作ったりもする。芸能人ではない一般人のための適切なレベル調節は制作スタッフの宿題だ」と話した。

◆悪魔の編集＝シーズン３を迎えた「スーパースターＫ」の編集方式に対するネットユーザーらの造語。中間広告を緊張感を与える装置として活用し、参加者らをキャラクター別にまとめる。核心部分を強調しスピードを速くしたため流れが切られる場合もある。




「悪魔の編集」に縛られるオーディション番組（１）