【社説】ギリシャ債務危機の教訓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.14 11:59
秋夕(チュソク、中秋)連休が終わるやいなや、ギリシャの債務危機が世界を揺るがしている。来月初めに予定されたギリシャに対する救済金融が履行されない可能性が高まっているからだ。昨年、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)はギリシャに1100億ユーロの救済金融を支援することにした。このうち今まで650億ユーロが支給された。残りの金額のうち来月初めに支給することにした80億ユーロが支援されない場合、デフォルトが生じる可能性が高い。欧州連合(EU)側はギリシャが昨年約束した財政緊縮を守っていないと不満を表している。
問題はギリシャにデフォルトが発生した場合、波紋が非常に大きいという点だ。ギリシャ国債を多く保有するスペインやイタリアなどEUの巨大国が相当な被害を受ける。大規模な財政赤字と国家債務を抱えているところにデフォルトまで発生すれば、これらの国まで深刻な危機に直面するおそれがあるからだ。欧州の大手銀行にも莫大な損失が生じる。このためEUは進退両難の状況にあるが、市場はすでに答えを出している。ギリシャはすでに終わったとみている。グラフで分かるように1年満期の国債金利が年100%、2年が60%を超えるというのがその証拠だ。