【時論】「インド洋・太平洋分割、管理しよう」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.08 17:32
米国と中国の海洋覇権競争は避けられなくなった。 しかし大洋で両国間の正面衝突まで進む可能性は薄い。 この場合、中国は経済が後退するだけでなく、地上国境に潜在敵国を置いているため、海洋への全力投球が難しくなる。 さらに20年以上も米国に後れている軍事技術を短期間で高めるのも容易でない。 米国も金融危機で経済が沈滞し、増えた国家負債のため、史上初の米国債格下げという危機を迎えた。 経済回復のために今後10年間、6000億ドルの国防予算を削減するという。
このため米中間の海洋での全面武力衝突は考えにくいが、偶発的な局地紛争の可能性は今なお残る。 その時期はスウェインが話した「米国が中国を独断的で侵略的だと考え、中国は米国が衰退しているという認識を強く抱いた時」だ。 このような時に核心利益が脅かされれば紛争につながる。 代表的なのが西海(ソヘ、黄海)上の南北武力衝突だ。 この時、米空母の進入に対抗して中国が自国の安保を理由に介入し、状況が悪化すれば、中国は北朝鮮カードをいつでも前面に出すことができるからだ。